自分たちの当たり前が誇るべき文化
誇りを新たに作るのではなく、今まで培ってきた文化にこそ重みがあるし説得力がある。当たり前と思ってきた「祭りが生活の近いところにある文化」=これこそ「郷土愛」だと思い、9歳から笛を吹いていろんな経験をさせてもらった恩返しと考え、継承に寄与したいと思うようになっていた。
望んだのは地域の人々が地元に誇りを持つこと
祭りは土地のアイデンティティーが詰まっている。
祭りの盛んな青森県ではあるが、私の住む弘前市は2010年ころ夏祭りである「弘前ねぷた祭り」に参加する団体が80団体を越え非常に盛り上がっていた。7メートル近い扇形の大灯篭、直径1メートルを超える太鼓が3台~5台と大音量の重低音。
しかし笛吹きがいない。太鼓5台に笛がたった一人などという団体が目立ってきた。
私が学生時代の頃は1団体に笛吹きが60人くらいはいる団体が当たり前だったのに。このままでは囃子自体がすたれていってしまう。
どこの祭りも囃子方がいなくなると祭りが消えていく。
祭りが消える=地域の文化が失われる
そこで笛吹きを増やすために考えたのが、「ギネス挑戦」
その年のねぷたまつりは笛吹きで溢れかえり、祭りは一層活気と熱気を帯びた。
全国で後継者不足にあえぐまつりが沢山ある。一緒に地域の誇りを次世代に良い形で繋いでいきませんか?